山田 宏巳
「子供の頃、普段おふくろが作ってくれたポークソテーが何よりのごちそうだったんです。
味が美味しくて、脂がとにかく美味しくて皿を舐めたり、
台所のフライパンも舐めていたぐらい美味しかったんです。」
「上北沢に豚吉っていうとんかつ屋さんがあったんですが、
東京オリンピックのあった当時はあげたてのトンカツがまだめずらしくて。
炊きたてのご飯、熱い味噌汁、ころもの内側に卵が黄色の層になっていて、
とんかつをかじった瞬間脂がジュワーと出てきてこれも死ぬかと思うぐらいに美味かったんです。」
「なにしろ豚が大好きで。当時食べたあの豚肉がもう一度食べたくて、
色々なところに出向いて、色々な豚を食べたけれど、あの豚には出会う事はなかった。
焼いている香りが違うし、なにより味が違いました。」
-そんな豚肉探しの中で、山田氏は『富士幻豚』に出会うことになる-
「今回こうして出会えて涙が出るくらい嬉しかった。もう一生食えないと思っていましたから。
たった一切れ食べた瞬間にキターーー!!!って思いましたね。
昔の子供の頃の思い出が、風景まで全て蘇った感覚を覚えました。
大袈裟じゃなく、これで他の豚はもう大丈夫って思いました。」
「富士農場サービスさんが6大品種の種豚を保有し、原種の保護、継承を行なっている事についても聞き、
昔の豚を復活させる事は素敵なことだと思いましたし、応援したいと思いました。」
「お店では時代からか軽く・少ない脂を求めていますが、脂の多い豚にあう美味しい食べ方というものがある。
時代には逆行はしているかもしれませんが、記憶に残るものを提供したいと思っています。
そういう意味では富士幻豚を是非食べてもらいたいですね。」
富士幻豚について
「他の豚とは焼いている時の焦げた香りが全く別ものでしたね。
今は口では豚は脂が美味いと言いながら脂を残しますよね。
それは、美味しい脂がなくなったからだと思うんです。
富士幻豚の中ヨークシャーの脂はいくらでも食べれてしまうぐらい本当に美味しい。
豚臭さとは違う、本物の豚の香りがする肉ですね。」
「現在の豚肉が無味無臭に近くなっているのに対して、
富士幻豚のお肉には肉自体にしっかりした味があります。旨味成分がつまっている感じですね」
「舌触りはなめらかで、心地の良い噛みごたえがあり食感が良いです。
食感は味よりも大事だと思います。人間は噛むことが好きですからね。」
最後に一言
「今回富士幻豚に出会って昔からの夢が叶いました。
僕がこの世界に入ってから料理業界もこの40年間で全く違う食材を使うようになり激変しています。
ただ変わっていい物と、変わってはいけないものがあると思っています。
富士幻豚はこれからも変わってはいけないもの。
伝えていかなければならない使命感があると思っています。」
-ありがとうございました。-
沖縄サミットでは伊首相アマート首相の専属料理人を、加州知事来日パーティでは日本代表料理人を務める。株式会社リストランテ・ ヒロ総料理長。何事にも囚われない遊び心ある独創的な料理で世界中の著名人の舌を唸らせている。テレビ出演、著作多数。
| 1969年 | 入店した、新潟の『イタリア軒』を皮切りに、上京して数々の店で修行ののち、東京・青山『ビザビ』で料理長を務める。 |
|---|---|
| 1980年 | 27歳で本場イタリアに渡り、ローマやトスカーナの小さな街で1年半修行。 |
| 1986年 | 東京・神宮前『バスタ・パスタ』をオープン。東京・広尾『ヴィノッキオ』、下北沢『ポポラーレ』の料理長を務める。 |
| 1995年 | 東京・南青山に『リストランテ・ヒロ』をオープン。イタメシブームの火付け役となる。 |
| 2009年 | 麻布十番に『ヒロソフィー』をオープン。オーナーシェフを兼任する。 |
店名 : ヒロソフィー
住所 : 東京都港区麻布十番2-8-8 エル麻布ビル 2F 電話 : 03・3457・6115
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